(1924〜2012)昭和・平成時代の言語学者,沖縄文化研究者。沖縄県生まれ。沖縄師範学校在学中に現地入隊,沖縄戦に参加。終戦後,上京し,国学院大学に入学,金田一京助・服部四郎の教えを受ける。沖縄文化・民俗研究の創始者伊波普猷の後継者となり,沖縄文化・文学の第一人者として評価される。琉球古典や16〜17世紀の琉歌「おもろさうし」を紹介し,1995(平成7)年には法政大学教授となり大学に沖縄文化研究所を設立した。天皇・皇后両陛下にたびたび沖縄学を進講したことでも知られている。おもな著書に『おもろさうし』(85年),『沖縄の歴史と文化』(86年),『南島の抒情 琉歌』(95年),『南島文学論』(96年,角川源義賞)など,編著には『南島歌謡大成』(78〜80年)などがある。