ほくりくこうぎょうちいき【北陸工業地域】 中部地方の日本海沿岸(えんがん)に広がる工業地域(ちいき)。豊富(ほうふ)な電力と工業用水,周辺(しゅうへん)の農村地帯(ちたい)の冬の余剰労働(よじょうろうどう)力を背景(はいけい)として発達(はったつ)した。福井(ふくい)・石川(いしかわ)両県では伝統(でんとう)のある繊維(せんい)工業,石川(いしかわ)県南部では機械(きかい)工業が発達(はったつ)する。また新産業(さんぎょう)都市指定の富山(とやま)・高岡(たかおか)地区では金属(きんぞく)・化学工業,石油・天然(てんねん)ガスの出る新潟(にいがた)県では製油(せいゆ)・機械(きかい)・化学肥料(ひりょう)などの重化学工業がさかん。水産加工(すいさんかこう)や伝統的(でんとうてき)な和紙(越前(えちぜん)市)・漆器(しっき)(輪島(わじま)市・鯖江(さばえ)市・高岡(たかおか)市・小浜(おばま)市など)・陶器(とうき)(能美(のみ)市寺井(てらい)町)などの製造(せいぞう)もある。また,能登(のと)半島などにも新たに工業団地(だんち)が造成(ぞうせい)されている。