ぼじゅつゆめものがたり【戊戌夢物語】 江戸(えど)時代後期,高野長英(たかのちょうえい)があらわした書物。『夢物語(ゆめものがたり)』ともいう。戊戌(ぼじゅつ)の年にあたる1838年に起稿(きこう)。1巻(かん)。モリソン号事件(じけん)を知った長英(ちょうえい)が,夢(ゆめ)に託(たく)して世界の大勢(たいせい)をのべ,諸(しょ)外国と和親することの必要性(ひつようせい)を主張(しゅちょう)したもの。本書の執筆(しっぴつ)によって長英(ちょうえい)は幕政批判(ばくせいひはん)の罪(つみ)に問われ,蛮社(ばんしゃ)の獄(ごく)に連座(れんざ)した。