ホモ＝エレクトス

新生代第四紀(き）の更新世(こうしんせい）前期から中期にかけてアフリカ・ヨーロッパ・アジアに生存(せいぞん）していた原人。北京(ペキン）原人・ジャワ原人として知られる。身長は約(やく）1．6m。全体のすがたは現代(げんだい）人とよく似(に）ていたが，わずかにこがらであること，つき出たあご，目の上の隆起(りゅうき）が類人猿(るいじんえん）のなごりをとどめている。脳(のう）の容積(ようせき）が1200cm³におよぶ化石もあり，現代(げんだい）人に近づきつつあることがわかる。フランス南部の遺跡(いせき）から石や小枝(こえだ）でつくった小屋の跡(あと）が発見され，原人は採集(さいしゅう）・狩猟(しゅりょう）の生活をしながら集団(しゅうだん）で移動(いどう）していたが，定住地ももっていたことが判明(はんめい）した。◇「直立する人」の意味。

コーチ