ほりたつお【堀辰雄】 (1904〜1953)大正・昭和時代の小説(しょうせつ)家。東京(とうきょう)に生まれる。芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)に師事(しじ)。近代フランスの心理主義(しゅぎ)文学の影響(えいきょう)を受け,近代的(きんだいてき)な知性(ちせい)とやわらかな感覚(かんかく)で,詩や小説(しょうせつ)を発表した。高等学校時代に発病した結核(けっかく)の再発(さいはつ)になやまされながら,『美しい村』『物語の女』『風立ちぬ』『奈穂子(なおこ)』など,詩情(しじょう)あふれる作品をのこした。