ボルテール (1694〜1778)フランスの文学者(ぶんがくしゃ)・啓蒙思想家(けいもうしそうか)。パリの裕福(ゆうふく)な家庭(かてい)に生(う)まれ,イエズス会(かい)の学校(がっこう)に学(まな)ぶ。当初(とうしょ)は法律(ほうりつ)を学(まな)んでいたが,のちに文学(ぶんがく)の世界(せかい)に入(はい)る。貴族(きぞく)を風刺(ふうし)した詩(し)を書(か)いた罪(つみ)でバスティーユ牢獄(ろうごく)へ投獄(とうごく)された後(あと),イギリスに渡(わた)った。イギリスで名誉革命(めいよかくめい)後(ご)の自由主義(じゆうしゅぎ)の思想(しそう)に接(せっ)すると,帰国後(きこくご)『哲学書簡(てつがくしょかん)』を発表(はっぴょう)して,絶対王政(ぜったいおうせい)下(か)のフランス社会(しゃかい)を批判(ひはん)した。その後(ご),フリードリヒ2世(せい)に招(まね)かれて,プロイセンへ移(うつ)った。反教会(はんきょうかい)・反封建主義(はんほうけんしゅぎ)の思想(しそう)は,フランス革命(かくめい)に影響(えいきょう)をあたえた。