ホンシウチュワン【洪秀全(こうしゅうぜん)】 (1814〜1864)中国,清(しん)朝末期(まっき)の太平天国(たいへいてんごく)の乱(らん)の指導(しどう)者。広東省(コワントンしょう)の出身。役人になろうとして科挙(かきょ)に失敗(しっぱい)し,自分をキリストの弟と信(しん)じて上帝(じょうてい)会をつくった。これが弾圧(だんあつ)されると1851年に兵(へい)をあげ,反清(しん)朝と財産(ざいさん)・男女の平等をかかげ,太平天国の国号をたて,自分は天王を名のった。1853年に南京(ナンキン)を占領(せんりょう)し,ここを首都とし自分の宮廷(きゅうてい)をつくった。のち,清(しん)朝に攻(せ)められて,陥落(かんらく)直前に死んだ。