(1910〜1997)インドの貧しい人たちに一生をささげた修道女。マケドニアに生まれ,18歳でロレット修道会に入会し,自らインドへの派遣を希望する。その後,修道会の付属高等女学校の校長になるが,第二次世界大戦後のコルカタ(カルカッタ)の人々の窮状に心を痛め,修道院を出て奉仕活動を始める。かの女の創立した「神の愛の宣教者会」は後にローマ教皇から正式な修道会としてみとめられた。1979年にノーベル平和賞を受賞したが,その授賞式でかの女は「わたくし個人は受賞に値しないが,貧しい人々の名においてありがたくいただきます」と語っている。1997年,世界中の人々に惜しまれながら,コルカタにてその生涯を終えた。