まつながていとく【松永貞徳】 (1571〜1653)江戸(えど)時代初期(しょき)の俳人(はいじん)・国学者。京都(きょうと)に生まれる。わかいときから和歌や連歌(れんが)(何人もの人が和歌の上(かみ)の句(く)と下(しも)の句(く)を交互(こうご)によみつづける歌)を学んだ。古典(こてん)文学の深い教養(きょうよう)を生かして俳諧(はいかい)の規約(きやく)や形式をととのえ,貞門(ていもん)とよばれる俳諧(はいかい)の新流派(りゅうは)をおこして近世俳諧(はいかい)の基礎(きそ)をきずいた。北村季吟(きたむらきぎん)はその弟子(でし)。◇「しほ(お)るるは何かあんずの花の色」