みなかたくまくす【南方熊楠】 (1867〜1941)明治(めいじ)〜昭和時代の生物学者・民族学(みんぞくがく)者。和歌山(わかやま)県の生まれ。15年間アメリカ合衆国(がっしゅうこく)をはじめ世界各地(かくち)を遊歴(ゆうれき)し,ロンドン学会の天文学懸賞論文(けんしょうろんぶん)で第1位(い)となり,大英博物(だいえいはくぶつ)館の東洋調査(ちょうさ)部に勤務(きんむ)。民俗(みんぞく)学・文献(ぶんけん)学・言語学に精通(せいつう)し,菌類(きんるい)の研究でも有名。著書(ちょしょ)に『十二支考(じゅうにしこう)』など論文(ろんぶん)も多い。また,日本で初(はじ)めて自然環境(しぜんかんきょう)の保全(ほぜん)運動を行った。◇ものおぼえがよく19か国語を読み書きできたという。