*みなまたびょう【水俣病】 1953(昭和28)年ごろから熊本(くまもと)県水俣(みなまた)市を中心に,八代(やつしろ)海沿岸(えんがん)に多発した公害(こうがい)病。水俣(みなまた)市付近(ふきん)の海でとれた魚介類(ぎょかいるい)を常食(じょうしょく)していた人の神経(しんけい)がおかされ,手足のまひや言語・目・耳の障害(しょうがい)がおこり,死亡(しぼう)者も多数出た。原因(げんいん)は水俣(みなまた)市にある化学工場の廃水(はいすい)にふくまれていた有機(ゆうき)水銀が海に流れこみ,魚などをへて人体に入ったためといわれる。◇水俣(みなまた)市につづいて新潟(にいがた)県阿賀野(あがの)川流域(りゅういき)でも同じ病気(新潟水俣(にいがたみなまた)病)が発生し,問題になった。