みやしゅうじ【宮柊二】 (1912〜1986)昭和時代の歌人。新潟(にいがた)県に生まれる。本名は肇(はじめ)。中学在学(ざいがく)中から短歌をつくりはじめ,北原白秋(きたはらはくしゅう)の門に入った。しずかな境地(きょうち)から対象(たいしょう)を深く見つめ,『群鶏(ぐんけい)』『山西省(さんせいしょう)』『晩夏(ばんか)』『日本挽歌(ばんか)』など,すぐれた歌集をのこした。◇「吾一人孤独(われひとりこどく)と思へ(え)ばさびしかり 一人出(ひとりい)で来て冬の陽(ひ)を浴(あ)ぶ」