みやもとゆりこ【宮本百合子】 (1899〜1951)大正・昭和時代の小説(しょうせつ)家。東京(とうきょう)に生まれる。1916(大正5)年に17歳(さい)で処女(しょじょ)作『貧(まず)しき人々の群(むれ)』を発表して注目された。1927(昭和2)年,『伸子(のぶこ)』を書いたあとソ連(れん)に旅行し,帰国後日本共産党(きょうさんとう)に入党(にゅうとう)。宮本顕治(みやもとけんじ)と結婚(けっこん)してプロレタリア文化運動につくした。第二次世界大戦(たいせん)中は,たびかさなる思想の弾圧(だんあつ)で投獄(とうごく)されたが,思想をかえずに作家としての良心(りょうしん)をつらぬいた。戦後(せんご)は民主主義(みんしゅしゅぎ)文学の代表的(だいひょうてき)作家として活躍(かつやく)した。作品はほかに『播州(ばんしゅう)平野』『二つの庭』など。