みょうじょう【明星】 文芸雑誌(ぶんげいざっし)。1900(明治(めいじ)33)年,与謝野鉄幹(よさのてっかん)主宰(しゅさい)の新詩社の機関誌(きかんし)として創刊(そうかん)。与謝野晶子(よさのあきこ)の歌を中心とする華麗(かれい)で浪漫的(ろうまんてき)な詩風は,明星(みょうじょう)調・星菫(せいきん)調とよばれ,近代浪漫主義(ろうまんしゅぎ)の母胎(ぼたい)となった。石川啄木(いしかわたくぼく)・北原白秋(きたはらはくしゅう)・木下杢太郎(きのしたもくたろう)らのすぐれた詩人・歌人を世に送りだした。1908年終刊(しゅうかん)。◇のちに第2次・第3次『明星(みょうじょう)』が刊行(かんこう)されたが,その重要性(じゅうようせい)は第1次におよばず,長くつづかなかった。