*むさしの【武蔵野<作品>】 国木田独歩(くにきだどっぽ)の短編小説(たんぺんしょうせつ)。1898(明治(めいじ)31)年発表。明治(めいじ)30年ごろの東京郊外(とうきょうこうがい)の武蔵野(むさしの)にみる自然(しぜん)の素朴(そぼく)さと調和のある美しさを,叙情的(じょじょうてき)にとらえた作品。明治自然(めいじしぜん)文学の代表作とされた。◇『武蔵野(むさしの)』のほか,短編小説(たんぺんしょうせつ)『源をぢ(げんおじ)』などをおさめた作品集『武蔵野(むさしの)』が1901(明治(めいじ)34)年に刊行(かんこう)されている。