(570ころ〜632)イスラム教を始めた人。
〔メッカ時代〕
アラビア半島のオアシス商業都市メッカ(マッカ)に生まれた。
隊商にくわわって
各地を歩き,ユダヤ教やキリスト教も知った。40
歳のころ
突然天からのアッラー(アラー)の言葉(
啓示)を聞き,人々に
説いて,
唯一の神アッラーに
服従して
善を行い,
最後の
審判にそなえさせることを,自分の使命と
信じた。
〔メディナ時代〕
ムハンマドと
信者たちは,多神教にしたがうメッカの有力者から
迫害されたため,622年メディナにうつり(これをヘジラという),ここで,かれを中心に
教団国家をたてた。630年,
大軍をひきいてメッカを
占領,カーバ
神殿の多神教の
偶像を
破壊した。さらにアラビア半島の
各地に
軍隊や
布教者を送り,死ぬまでに半島のほぼ全部に「イスラム」(神への
絶対服従)の教えを広めた。→イスラム
教コーチ
かれが神から受けた言葉は,のち『コーラン』にまとめられて,イスラム教の
教義の根本になった。