めいあん【明暗】 夏目漱石(なつめそうせき)の未完(みかん)の長編小説(ちょうへんしょうせつ)。1916(大正5)年発表。主人公津田由雄(つだよしお)とその妻(つま)お延(のぶ)を中心に,愛情(あいじょう)や金銭(きんせん)問題をめぐる人間の利己的(りこてき)な争(あらそ)いを客観的手法(きゃっかんてきしゅほう)でえがいた作品。朝日(あさひ)新聞連載(れんさい)中,作者の死により188回で中絶(ちゅうぜつ)した。