日本を近代国家にするため,明治時代の初めに行われた一連の諸改革。
〔あいつぐ改革〕
1867年,
大政奉還で
江戸幕府がたおれると,
王政復古の
大号令が出され,翌1868年,
五箇条の
御誓文によって新しい
政治の
方針が
示された。
明治新
政府は,
版籍奉還や
廃藩置県によって,
天皇を中心とする中央
集権国家のしくみをととのえ,
四民平等の
政策で古い身分
制度を
廃止した。また,
富国強兵・
殖産興業の
政策によって,
近代的な
軍隊を
誕生させるとともに,近代
産業の
育成をはかり,
地租改正によって
財政の
基礎を
確立した。
〔近代国家の出発点〕
こうした
政府の
一方的な
改革に対して反発がおこり,
農民一揆や
士族の
反乱などがあいつぐが,1877(
明治10)年の西南
戦争の平定で,
明治維新はいちおう
完成された。
封建制度がくずれ,
資本主義発展の
基礎がきずかれ,文明開化の動きが高まる中で,
明治維新は近代日本への出発点となった。
→明治時代コーチ
明治維新は,1864年ごろの
倒幕運動から1871年の
廃藩置県ごろまでの期間だとする
説もある。