1868(明治1)年の明治政府成立より1912(明治45)年7月30日の明治天皇死去までの時代。江戸幕府を中心とする封建的支配が終わり,近代的統一国家から世界の列強にくわわった時代。西南戦争までの時期は統一国家誕生時期で,新政権成立と欧米先進国の文化の直輸入による諸制度の改革と文明開化の欧風化が見られ,反政府運動・農民一揆もしばしばおこった。憲法制定・国会開設までの時期は自由民権運動から絶対主義政権の確立期で,経済的には資本主義が発達し産業革命を迎えた。後期は日清戦争・日露戦争により,軍部とむすんだ重工業の発展と資本主義の発達が見られ,国家主義的傾向を強めた反面,労働問題・社会主義運動がおこった。対外的には条約改正を達成し,列強の一員にくわわった。
コーチ
その短期間になしとげた
発展は,東アジア
諸国に大きな
刺激となった。