＊もくひけん【黙秘権】 刑事事件(けいじじけん）の被告(ひこく）人や被疑(ひぎ）者が，取り調べや裁判(さいばん）のときに，自分に不利益(ふりえき）なことは答えなくてもよい権利(けんり）。日本国憲法(けんぽう）第38条(じょう）1項(こう），刑事訴訟法(けいじそしょうほう）第311条(じょう）1項(こう）などで保障(ほしょう）されている。被疑(ひぎ）者や被告(ひこく）人の，拷問(ごうもん）などによる自白強要(きょうよう）をふせぎ，その人権(じんけん）をまもるために生まれたもの。条文 〔日本国憲法(けんぽう）〕第38条(じょう） (1)何人(なんぴと）も，自己(じこ）に不利益(ふりえき）な供述(きょうじゅつ）を強要(きょうよう）されない。条文 〔刑事訴訟法(けいじそしょうほう）〕第311条 (1)被告(ひこく）人は，終始沈黙(しゅうしちんもく）し，又(また）は個々(ここ）の質問(しつもん）に対し，供述(きょうじゅつ）を拒(こば）むことができる。
