(1928〜2010)昭和・平成時代の数学者,評論家・エッセイスト。東京都に生まれ,大阪府で育つ。1950(昭和25)年,東京大学卒業。57年,京都大学教授。専門は関数空間の解析という分野で業績は論文が2本だけだが,数学をおもしろくわかりやすく講義する名物教授として知られた。一般向けの数学書をはじめ,教育や社会,文化,芸術などの独自の考えにもとづいた著作も多く共著もふくめると100冊以上に及ぶ。テレビ出演,講演でも多くの人に親しまれた。旺盛な活動を続けていたが,一人暮らしの料理中に大やけどをおい,それが原因で死亡した。