モールス(サミュエル=) (1791〜1872)アメリカの画家・発明家。モースともいう。マサチューセッツ州の生まれ。イギリスで美術(びじゅつ)を学び,帰国後,肖像(しょうぞう)画家として活躍(かつやく)。1829〜32年にフランスとイギリスへ留学(りゅうがく)したが,その帰りの船で一緒(いっしょ)になった発明家のジャクソンの話に興味(きょうみ)をもち,電信機(でんしんき)の研究を始めた。1837年にニューヨーク大学の構内(こうない)で発明した電信機(でんしんき)による公開実験(じっけん)を行い,1844年にはワシントンとボルチモア間に試験(しけん)線を引き通信(つうしん)に成功(せいこう)した。また,点と線との組み合わせによって文字を表すモールス符号(ふごう)を考案(こうあん)した。