ヨーロッパ東部,バルカン半島中西部,アドリア海に面する国。政体は共和制で元首は大統領。首都ポドゴリツァ。国土の大部分は石灰岩におおわれた山地で,おもな産業は牧羊・酪農・林業。ボーキサイトを産出し,アルミ精錬業,特殊鋼生産が発達している。中世はセルビア王国の辺境地だったが,後にセルビア正教会支配の神政国家として,15世紀のオスマン帝国支配の下でも独自の立場を保ちつづけた。1878年,独立。第二次世界大戦後,ユーゴスラビア連邦の一員となり,1992年,セルビアとともに新ユーゴスラビア連邦(セルビア・モンテネグロ)を結成。2006年,国民投票の結果,分離独立を達成した。面積:1.4万km2,人口:63万。(→ユーゴスラビア)
〔国名の由来〕
ラテン語で「黒い山」の意味。
〔国旗の由来〕
赤地に旧王国時代の黄金のワシの
紋章。中央にはベネチア(イタリア)の
守護神聖マルコのライオン。