アメリカ・日本で,かつて大リーグ選手・プロ野球選手として功績をあげた人物,監督・コーチ・審判として野球界に大きな貢献をした人物を顕彰する「しくみ」。「野球殿堂入り」というかたちで表彰される。アメリカの大リーグで1936年にはじまった制度で,大リーグで10年以上活躍し,引退後5年以上たった選手で,とくに野球発展に貢献した人物をたたえる目的で創設された。全米の野球記者が選考にあたる。1939年にはニューヨーク州に野球殿堂博物館が創設され,この博物館が野球殿堂を総括している。日本でもアメリカにならうかたちで1959(昭和34)年に「野球殿堂」の制度が設けられ,大リーグとほぼ同じ条件で元プロ野球選手や関係者を表彰している。東京ドームに併設されている野球体育博物館内に殿堂ホールが設けられている。