やすだざいばつ【安田財閥】 三井(みつい)・三菱(みつびし)・住友(すみとも)とならぶ日本(にほん)の代表的(だいひょうてき)財閥(ざいばつ)の1つ。安田善次郎(やすだぜんじろう)(1838〜1921)が1代できずいたもので,金融(きんゆう)業を中心に発展(はってん)した。安田保善社(やすだほぜんしゃ)を中心に,その下に多くの銀行や信託(しんたく)・保険(ほけん)会社をおき,日本経済(けいざい)に大きな影響(えいきょう)力をもった。第二次世界大戦(たいせん)後に解散(かいさん)させられたが,その後,安田(やすだ)一族とはまったく無縁(むえん)に,重化学工業に進出して系列(けいれつ)化を強め,富士(ふじ)銀行(もとの安田(やすだ)銀行)を中心に再編成(さいへんせい)された。