やなぎさわよしやす【柳沢吉保】 (1658〜1714)江戸(えど)時代の幕臣(ばくしん)。柳沢吉保(やなぎさわよしやす)は,初(はじ)めは小姓(こしょう)(警護(けいご)や雑用(ざつよう)を務(つと)める武士(ぶし))だったが,第5代将軍(しょうぐん)徳川綱吉(とくがわつなよし)に気に入られ,異例(いれい)の大出世を果(は)たした。元禄(げんろく)時代には大老(たいろう)(将軍(しょうぐん)の補佐(ほさ)役,臨時(りんじ)に老中(ろうじゅう)の上に置(お)かれた最高職(さいこうしょく))となって,幕府(ばくふ)の政治(せいじ)を主導(しゅどう)した。その,異例(いれい)の出世の裏(うら)に不正(ふせい)があったのではと勘(かん)ぐられ,時代劇(げき)などでは悪役のイメージを着せられることが多い。