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**やまがた【山形(県)】

県名の由来:山形(やまがた県は他県との(さかいはすべて山である。山形(やまがたの地名は,野方(のかた里方(さとかたに対する山方からきたといわれ,山のふもとの意味である。

県庁所在地

山形(やまがた

県の面積

9323km2

県の人口

117万人

県の代表的な伝統工芸品と祭り

〔伝統工芸品〕

 ○置賜(おいたまつむぎ ○山形鋳物(やまがたいもの ○山形仏壇(やまがたぶつだん

〔祭り〕

 ○羽黒山松例(はぐろさんしょうれい祭(鶴岡(つるおか羽黒(はぐろ町,12月31日〜1月1日)

位置(いち・地形・気候(きこう

山形(やまがた県は東北地方の南西部に位置(いちし,県の北西部は日本海に面している。

東部には奥羽山脈(おううさんみゃくが南北に走り,中央部には出羽(でわ山地・朝日(あさひ山地がつらなり,南部の飯豊(いいで山地は福島(ふくしま県との(さかいをなす。奥羽山脈(おううさんみゃく出羽(でわ朝日(あさひ山地との間には,米沢(よねざわ山形(やまがた新庄(しんじょうなどの盆地(ぼんちがある。東北第2の流域面積(りゅういきめんせきをもつ最上(もがみ川は,福島県境(ふくしまけんきょうから流れ出てこれらの盆地(ぼんちをつくり,下流で庄内(しょうない平野をつくって,日本海に注いでいる。

気候(きこうは,冬に雪の多い日本海(がわ気候(きこうであるが,日本海に面した庄内(しょうない地方では雪はあまり多くはない。内陸(ないりく部は寒さがきびしく,雪も多い。一方,夏は比較的(ひかくてき気温が高く,晴れの日も多い。

歴史(れきし

昔の出羽(でわ国の南部にあたる。古くはアイヌ民族(みんぞく居住(きょじゅう地だったが,7世紀(せいき中ごろの阿倍比羅夫(あべのひらふ遠征(えんせい(出羽(でわ国がおかれた。平安時代後期以降(いこう清原氏(きよはらし奥州藤原氏(おうしゅうふじわらし安達氏(あだちしなどが支配(しはい室町(むろまち時代以降(いこう最上氏(もがみし勢力(せいりょくを広げ,戦国(せんごく時代(すえには,ほぼ山形(やまがた全域(ぜんいき統一(とういつした。

江戸(えど時代には,庄内藩(しょうないはん酒井氏(さかいし),新庄藩(しんじょうはん戸沢氏(とざわし),米沢藩(よねざわはん上杉氏(うえすぎし)ほか,多くの小藩(しょうはんがおかれた。最上(もがみ川の水運が発達(はったつし,川舟(かわふねによって流域(りゅういきの米や紅花(べにばななどの農産(のうさん物が河口(かこう酒田(さかたまで運ばれ,酒田(さかたからさらに,廻船で京都(きょうと大阪(おおさかなどへ送られて,酒田(さかたは日本海岸有数の港町としてさかえた。

産業(さんぎょう

農業は,庄内(しょうない平野の稲作(いなさく内陸(ないりく部の盆地(ぼんちでの果樹栽培(かじゅさいばいが中心である。庄内(しょうない平野は日本を代表する米どころであり,山形(やまがた県の米の生産量(せいさんりょうは全国5(となっている(2010年)。果樹栽培(かじゅさいばいは,内陸(ないりく盆地(ぼんちでさかんで,サクランボ(2009年)・西洋ナシ(2010年)の1(をはじめ,ブドウ・リンゴ・モモなどの生産(せいさんが多い。畜産(ちくさんでは肉牛の米沢(よねざわ牛が有名である。

工業は,東北自動車道や山形(やまがた自動車道などの高速道路網(どうろもう発達(はったつにともなって,山形(やまがた市・新庄(しんじょう市・鶴岡(つるおか市などに工業団地(だんち形成(けいせいされ,電子・電気機器(ききなどの機械(きかい工業が立地している。山形(やまがた市・酒田(さかた市・天童(てんどう市などでは,食料(しょくりょう品工業や木材(もくざい工業もさかんである。

1992(平成(へいせい4)年に開業した山形新幹線(やまがたしんかんせんは,1999年に新庄(しんじょう市まで延長(えんちょうされた。

果樹(かじゅ王国,山形(やまがた

山形(やまがた県は日本有数の果樹生産(かじゅせいさん県である。全国生産量(せいさんりょう(やく4分の3をしめるサクランボを筆頭(ひっとうに,西洋ナシも全国1(,ブドウは3(,リンゴは4(,モモは5(生産量(せいさんりょうをあげている(サクランボ2009年,ほか2010年)。

果樹(かじゅは,おもに,水はけや日あたりのよい山の斜面(しゃめん栽培(さいばいされる。とくに山形盆地(やまがたぼんちは,夏に高温になり,雨が少なく,昼と夜の気温(が大きく,風も弱いので,果樹栽培(かじゅさいばいにたいへん向いている。とくに開花期の(しも(がい収穫(しゅうかく期の雨による実割(みわれをおこすサクランボには,山形盆地(ぼんち気候(きこうはたいへん有利(ゆうりで,山形県を今日のようなサクランボ王国にした。農家の多くは,サクランボと他のくだものを組み合わせて育てている。

サクランボは同じ品種(ひんしゅ花粉(かふんでは実をつけないので,風やハチによる受粉(じゅふんにくわえて,毛ばたきを使って受粉(じゅふんさせる。また,日光を反射(はんしゃさせて色づきをよくしたり収穫(しゅうかくを早めたりするために,木の根元に銀色のビニルシートをしいたり,実割(みわれをふせぐために収穫(しゅうかく期に樹上(じゅじょうに雨よけテントをかけたりする。

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