やまのうえのおくら【山上憶良】 (660〜733?)奈良(なら)時代の歌人。『万葉集(まんようしゅう)』の代表的(だいひょうてき)な歌人の1人。遣唐使(けんとうし)にくわわって中国にわたり,帰国後,地方長官(ちょうかん)や皇太子(こうたいし)づきの役人などをつとめた。『万葉集(まんようしゅう)』には70首あまりの歌がおさめられていて,「貧窮問答歌(ひんきゅうもんどうか)」などが有名。◇「憶良(おくら)らは今は罷(まか)らむ(ん)子泣(な)くらむ(ん) そを負ふ(う)母も吾(わ)を待つらむ(ん)ぞ」