ヨーロッパ南部,バルカン半島の北西部にあった連邦国。1945年,6共和国(セルビア,クロアチア,スロベニア,ボスニア・ヘルツェゴビナ,モンテネグロ,マケドニア)からなるユーゴスラビア連邦人民共和国が成立,チトーが大統領となり,独自路線を歩んできた。チトーの死去(1980年)後は連邦の解体が進行。1991年にクロアチアなど4共和国が相次いで独立を宣言し,内戦が始まった。1992年にはセルビアとモンテネグロが新ユーゴスラビア連邦を結成したが,2002年3月国家連合方式に移行,2003年2月の新憲法制定により国名はセルビア・モンテネグロとなり,1929年の「ユーゴスラビア王国」以来の名称は消滅,2006年セルビアとモンテネグロは単独国家となる。