ユワンシーカイ【袁世凱(えんせいがい)】 (1859〜1916)中国,清末〜中華民国(ちゅうかみんこく)初期(しょき)の軍人(ぐんじん)・政治(せいじ)家。李鴻章(リホンチャン)の死後,清朝(しんちょう)の直隷総督兼北洋大臣(ちょくれいそうとくけんほくようだいじん)として軍(ぐん)の実権(じっけん)をにぎっていたが,1911年に辛亥革命(しんがいかくめい)がおこると,翌年宣統帝(よくねんせんとうてい)を退位(たいい)させて,そのひきかえに,孫文(スンウェン)から中華民国臨時大総統(ちゅうかみんこくりんじだいそうとう)の地位(ちい)をゆずり受けた。1915年帝政(ていせい)を宣言(せんげん)し,皇帝(こうてい)になろうとしたが,翌年(よくねん)の反対運動の高まりで帝政(ていせい)を取り消し,失意(しつい)のうちに死んだ。