よあけまえ【夜明け前】 島崎藤村(しまざきとうそん)の長編小説(ちょうへんしょうせつ)。1929〜35(昭和4〜10)年発表。中山道(なかせんどう)の木曽馬籠宿(きそまごめしゅく)を舞台(ぶたい)にして,幕末(ばくまつ)・明治維新(めいじいしん)という激動(げきどう)期に,理想にもえて新しい世を待ちのぞみながら,最後(さいご)は歴史(れきし)の流れのなかにもてあそばれて死んでいく主人公青山半蔵(あおやまはんぞう)の悲劇的(ひげきてき)な生涯(しょうがい)をえがく。 コーチ 木曽(きそ)の馬籠(まごめ)は藤村(とうそん)の生まれたところで,主人公の青山半蔵(あおやまはんぞう)は藤村(とうそん)の父・島崎正樹(しまざきまさき)がモデルになっている。