マグマが地表にふきだしたもの,あるいはそれがひえかたまったもの。溶岩はマグマの化学組成・温度・粘性(ねばりけ)のちがいによってさまざまな特徴をもつ。一般に二酸化ケイ素が少ない玄武岩質マグマは,温度が高く,粘性が小さいので流れやすく,厚さ数m以下のうすい溶岩流となる。その表面はなめらかで波状・縄状・ろうそくの滴状になり,パホイホイ(ポリネシア語)溶岩とよばれる。二酸化ケイ素が比較的多い安山岩質マグマなどは,少し温度が低く,粘性が大きいので,厚い溶岩流となる。その表面はとげとげした状態になるとともに,早くかたまった部分がわれて直径数cmほどの破片が一面におおい,アア(ポリネシア語)溶岩とよばれる。さらに温度が低く粘性が大きい流紋岩質マグマなどの場合,溶岩流は直径数十cmの多面体にわれて塊状溶岩になる。
コーチ
溶岩流が水中でかたまったものを枕状溶岩という。