ようさん【養蚕】 カイコを飼(か)って,まゆを生産(せいさん)すること。わが国では,明治(めいじ)時代から昭和の初(はじ)めにかけては全国いたるところで行われていたが,第二次世界大戦(たいせん)後,生糸(きいと)の輸出(ゆしゅつ)がへったり,農家の人手不足(ぶそく)などのため,養蚕(ようさん)を行う農家が少なくなっている。現在(げんざい)さかんなのは,群馬(ぐんま)・福島(ふくしま)・埼玉(さいたま)・栃木(とちぎ)・茨城(いばらぎ)県など。 コーチ 関東(かんとう)山地の山ろくは古くからの養蚕地帯(ようさんちたい)で,桐生(きりゅう)・足利(あしかが)・秩父(ちちぶ)・八王子(はちおうじ)などに製糸(せいし)業・絹織物(きぬおりもの)業が発達(はったつ)した。