*よんだいこうがいさいばん【4大公害裁判】 4大公害(こうがい)についてあらそわれた裁判(さいばん)。4大公害(こうがい)とは,わが国で問題となった公害(こうがい)のうち,水俣(みなまた)病・イタイイタイ病(富山(とやま)県)・新潟水俣(にいがたみなまた)病・四日市(よっかいち)ぜんそく(三重(みえ)県)をいう。いずれの裁判(さいばん)でも,1970年代初(はじ)めに住民側(じゅうみんがわ)の勝訴(しょうそ)が確定(かくてい)した。わが国経済(けいざい)の高度成長(せいちょう)にともなって,大都市や工業都市を中心に公害(こうがい)が増加(ぞうか)したが,公害(こうがい)反対の住民(じゅうみん)運動も高まり,公害対策基本法(こうがいたいさくきほんほう)の制定(せいてい)など,公害防止(こうがいぼうし)への努力(どりょく)がなされるようになった。