ライボー【ＬＩＢＯＲ】

ロンドン銀行間取引金利(ぎんこうかんとりひききんり）（London Inter-Bank Offered Rate）。ユーロ市場(しじょう）において，毎日午前11時の時点で発表する，主要(しゅよう）銀行の優良(ゆうりょう）銀行向けの貸出(かしだし）金利(きんり）の平均値(へいきんち）。信頼性(しんらいせい）の高い基準金利(きじゅんきんり）として，国際的(こくさいてき）な市場金利(しじょうきんり）の基準(きじゅん）に利用(りよう）されている。◇協調融資(きょうちょうゆうし）のために1970年代にはじまった銀行間の非公式(ひこうしき）なとりきめだったが，のちに英国銀行協会(えいこくぎんこうきょうかい）の管理(かんり）する基準金利(きじゅんきんり）となった。2012年夏，LIBORが不正(ふせい）に操作(そうさ）されている疑惑(ぎわく）が発覚(はっかく），大手銀行バークレイズが操作(そうさ）を認(みと）めたほか，他の銀行の関与(かんよ）も疑(うたが）われている。不正操作(ふせいそうさ）は1990年代から疑(うたが）われており，今後，疑惑(ぎわく）の究明が進められるとともに，ヨーロッパの金融市場(きんゆうしじょう）に影響(えいきょう）をおよぼすことが心配されている。