らしょうもん【羅生門】 芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)の短編小説(たんぺんしょうせつ)。1915(大正4)年発表。『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)』に材(ざい)をとり,近代的(きんだいてき)な解釈(かいしゃく)をくわえた作品。極限状況(きょくげんじょうきょう)のなかで生きていくためには,道徳(どうとく)や秩序(ちつじょ)をふみにじってもやむをえないという,人間のもつエゴイズムをするどくあばいている。芥川(あくたがわ)の初期(しょき)の代表作。