地表近くで物体が落ちるとき,空気の抵抗がないとした場合,一定の加速度で落下する運動。加速度の大きさは物体の質量*に関係なく一定で,約9.8m/s2である。
コーチ
落下運動では,1秒ごとに速さが9.8m/sずつましていく。落下距離は初速0のとき,時間の2乗に比例する。
【重力加速度】
空気の抵抗が無視できるような金属球を落下させ,マルチストロボ装置による写真や,記録タイマーをつかって,運動のようすを調べると,等加速度運動であることがわかる。その大きさは,約9.8m/s2で,この加速度を重力加速度という。重力加速度は,地球上の場所や高さによっていくらかちがってくる。
コーチ
地表では,緯度が低くなるほど,重力加速度の値は小さくなっている。
【重力加速度のもとめ方】
ストロボ写真や記録タイマーのテープから,一定時間の落下距離をはかり,平均の速さをもとめる。平均の速さの差から一定時間における速さの増加分をもとめ,それらの値を使って1秒あたりの速さの増加分を計算すれば,これが重力加速度の値となる。