らんのう【卵のう】 軟体(なんたい)動物やサメ類(るい)などで知られ,1〜数個(こ)の卵(たまご)をふくろ状(じょう)につつんでいるじょうぶな卵膜(らんまく)。卵管(らんかん)の分泌(ぶんぴつ)物で,卵(たまご)の保護(ほご)のほか,受精(じゅせい)の成立(せいりつ),卵(たまご)どうしの接着(せっちゃく),他のものへの付着(ふちゃく)などに役だつ。ヒル・ミミズ・ゴキブリ・サンショウウオなどの卵(たまご)も卵(らん)のうにつつまれる。◇テングニシの卵(らん)のうを「海ほおずき」,アメフラシなどの卵(らん)のうを「海ぞうめん」という。