漢詩の形式の1つ。唐代に完成し,絶句とともにさかんに行われた詩形。1編の詩は8句(8行のこと)からなり,五言律詩と七言律詩がある。
〔五言律詩〕
1
句が5字で,計40字からなる。ふつう,2・4・6・8
句の
末尾の字に
押韻する。
〔七言律詩〕
1
句が7字で,計56字からなる。1・2・4・6・8
句の
末尾の字に
押韻する。
〔対句〕
律詩は,3
句と4
句,5
句と6
句を
対句とする決まりがある。詩によっては1
句・2
句を
対句にすることもある。◇「国
破れて
山河在り」で始まる
杜甫の『
春望』は,8
句・40字からなる
五言律詩。