りっしょうあんこくろん【立正安国論】 鎌倉(かまくら)時代,日蓮(にちれん)があらわした仏教(ぶっきょう)書。1巻(かん)。日蓮(にちれん)が1260年,5代執権(しっけん)北条時頼(ほうじょうときより)に献(けん)じたもので,法華経(ほけきょう)のみが正法(しょうぼう)であり,これを信仰(しんこう)して国をおさめ民衆(みんしゅう)を救済(きゅうさい)すべきことを警告(けいこく)し,これにより政治(せいじ)を行わないと天災地変(てんさいちへん)がおこり,外国の侵略(しんりゃく)を受けると説(と)いている。