*りはく【李白】 (701〜762)中国,唐(とう)代の詩人。字(あざな)は太白(たいはく)。幼少(ようしょう)のころを蜀(しょく)(今の四川省(スーチョワンしょう))ですごし,のち故郷(こきょう)を出て杜甫(とほ)・孟浩然(もうこうねん)など各地(かくち)の詩人と交わりながら諸国(しょこく)を放浪(ほうろう)した。一時,長安(ちょうあん)で宮廷(きゅうてい)に仕えたが,酒と自由ほん放な性格(せいかく)のために長つづきしなかった。安史(あんし)の乱(らん)にまきこまれて流罪(るざい)になったが,ゆるされてふたたび放浪(ほうろう)し,江南(こうなん)で死んだ。『李太白詩集(りたいはくししゅう)』がある。 コーチ 力強く流れるような詩風で,自由ほん放にその感情(かんじょう)を発散(はっさん)させ,「詩聖(しせい)」杜甫(とほ)とならんで,「詩仙(しせん)」とよばれている。