商品の流れのしくみを新しく合理的にかえていくこと。わが国の経済は,急速な発展によって,大量販売・大量消費の時代をむかえ,流通する物資も急増している。これに対応して,流通機構の合理化・近代化が進められている。商業部門では,
(1)販売の拠点とするため,多数の卸売商を集めた卸売センターの設立,
(2)大量仕入れ・大量販売を行うスーパーマーケットや,共同で商品を仕入れ販売を行うボランタリー=チェーン(連鎖店)の出現などがある。
商品輸送上の面では,
(1)いくつかの輸送機関を組み合わせて,物資を安全・確実・安価に輸送するための協同一貫輸送方式や,
(2)小口貨物をコンテナ(金属製の荷づくり箱)を利用して一定の大きさにして,目的地まで一貫して輸送するユニット=ロードシステムの採用などがある。