*りょうかん【良寛】 (1758〜1831)江戸(えど)時代後期の僧(そう)・歌人。本名山本栄蔵(やまもとえいぞう)。越後(えちご)国(新潟(にいがた)県)出雲崎(いずもざき)の生まれ。生涯(しょうがい)寺をもたずに諸国(しょこく)をめぐり,のち郷里(きょうり)に帰って,子どもや自然(しぜん)を友としながら俗世(ぞくせ)をはなれた生活を送った。すぐれた漢詩をつくり,和歌では『万葉集(まんようしゅう)』に親しんで,良寛(りょうかん)調ともいうべき自由で天衣無縫(てんいむほう)の歌をよんだ。独特(どくとく)の書風でも知られる。◇「かすみたつながき春日(はるび)を子どもらと手まりつきつつけふ(きょう)もくらしつ」