元素記号P,原子番号15,原子量31.0。天然にはリン灰石の成分として存在し,動物の骨や植物にもふくまれる。白リン・紫リン・黒リンなどの同素体がある。白リンと紫リンがとけてまざったもの(固溶体)が赤リンであり,白リンに不純物として赤リンがまざったものが黄リンであるとされている。黄リンはリン酸・赤リン・塩化リンなどの製造の原料や殺そ剤として用いられる。赤リンはマッチ製造などに使用される。
コーチ
白リンないし黄リンは化学的に活性が強いものの1つで,空気中で50℃で発火し,燃焼して三酸化二リン,または,五酸化二リンを生ずる。