ルイス=フロイス (1532〜1597)ポルトガル人のイエズス会宣教師(せんきょうし)。1563(永禄(えいろく)6)年に来日し,以後(いご)12年あまり京都(きょうと)に滞在(たいざい)して布教(ふきょう)にあたった。1569年3月,入京した織田信長(おだのぶなが)と出会い,その夏,岐阜(ぎふ)に信長(のぶなが)をたずねた。フロイスは日本に30年以上滞在(いじょうたいざい)し,当時の政治(せいじ)・社会・文化にも深く通じていた。イエズス会から命じられて『日本史(にほんし)』を執筆(しっぴつ)したほか,『日欧(にちおう)文化比較(ひかく)』,『日本二十六聖人殉教記(せいじんじゅんきょうき)』の著書(ちょしょ)があり,その他に年報(ねんぽう)や多数の書簡(しょかん)がのこされている。1597年7月長崎(ながさき)で死んだ。