ヨーロッパ西部,ベルギー・ドイツ・フランスにかこまれた内陸国。政体は立憲君主制で,元首は大公。首都ルクセンブルク。全体に高地にあり,モーゼル川の支流が多くの谷をきざむ。ゆたかな鉄鉱床をもち,鉄鋼業の繁栄が国をささえた。1970年代の鉄鋼不況以後,外国の銀行・証券会社・保険会社の進出を促進したため,スイスとならぶ国際金融センターとなった。ドイツの一諸侯の所領からおこった国で,1815年に大公国となり,1867年以後永世中立国であったが,2度の世界大戦でドイツに占領され,中立を放棄した。第二次世界大戦後,オランダ・ベルギーとベネルクス関税同盟を結成。面積:2586km2,人口:51万。
〔国名の由来〕
「小さな城」を意味するドイツ語。10世紀ルクセンブルク市の小さな城を中心に国家が形成されたことに由来する。
〔国旗の由来〕
ルクセンブルク大公家の紋章「青色のシマのある銀の台上のライオン」から色をとって旗を制定。