*ルーシュン【魯迅】 (1881〜1936)近代中国の文学者。浙江省(チョーチヤンしょう)紹興(シャオシン)の地主の家に生まれた。本名は周樹人(チョウシューレン)。1902年に医学をこころざして来日,仙台(せんだい)医学専門(せんもん)学校(今の東北大学医学部の前身)に入学したが,1905年,東京(とうきょう)に孫文(スンウェン)を総裁(そうさい)とする中国革命同盟(かくめいどうめい)会がつくられるとともに医学専門(せんもん)学校を中退(ちゅうたい)し,文学を通じて革命(かくめい)運動に協力(きょうりょく)する決意をした。1909年に帰国後は,小説(しょうせつ)や評論(ひょうろん)を書きつづけて中国の近代化につくした。おもな作品に『狂人日記(きょうじんにっき)』『阿Q正伝(あキューせいでん)』をふくむ小説(しょうせつ)集『吶喊(とっかん)』がある。