(1)何もないことを示す0…皿の上にミカンが3個ある。これを3個ともとってしまうと,皿には何もなくなる。これを3-3 = 0と書き,「ない」ことを示す数として0を用いる。この場合の0は整数の1つである。
(2)空位を示す0…405という数で,まん中の0は十の位に1から9までの数がないことを示す。空位の0を使えば,0,1,…,9の数でどんな大きな数も表せる。
(3)基準を示す0…数直線上の0は,正の数と負の数の境を示している。
コーチ
0は古くから使われていたが,その用法が確立したのは,9世紀のインドにおいてである。12世紀になってアラビア人によってヨーロッパに伝えられた。