アフリカ南部,南アフリカ共和国にかこまれた内陸国。政体は立憲君主制で,元首は国王。首都マセル。国土のほとんどが標高1500〜3000mの高地にある。主産業は小麦・トウモロコシなど自給用作物の栽培。羊毛などの輸出は少額で,南アフリカ共和国への出かせぎ労働者からの送金にたよっている。18世紀以降,ソト族を中心にバンツー系部族が定住。1818年ソト族の統一王国が成立。1868年イギリス保護領バストランドとなり,1966年独立。面積:3.0万km2,人口:217万。
〔国名の由来〕
18世紀以降ここに定住したソト族にちなむ。「ソト族の国」の意味。
〔国旗の由来〕
青色は空と雨を,白は平和を,緑は繁栄を表す三色旗で,中央には帽子好きな国民を象徴する民族的なレソト帽(バント帽)をかたどっている(2006年10月4日の独立40周年を記念して国旗を変更)。