ろ【炉】 加熱(かねつ)によって化学反応(はんのう)を進行させるための装置(そうち)。おもなものに,鉱石(こうせき)を還元(かんげん)して金属(きんぞく)をつくる冶金炉(やきんろ),石炭を粘土製(ねんどせい)のレトルトに入れてガスとタールをつくる乾留(かんりゅう)炉(ろ),ガラス原料(げんりょう)を融解(ゆうかい)させるためのるつぼ炉(ろ),化学合成(ごうせい)・精錬(せいれん)に用いられる電気炉(ろ)などいろいろなタイプがある。◇原子炉(ろ)は構造的(こうぞうてき)には炉(ろ)に似(に)ているが,原理的(げんりてき)には加熱(かねつ)を必要(ひつよう)としないので,外国では「炉(ろ)」とはいわず「リアクター(反応器(はんのうき))」といっている。